
小さな、ちいさな、ものがたり
この前の休みの日、
島で空手教室をしている先生から、
演舞の発表があるから見に来ない?とお誘いを受け、
はい!見に行きます〜!と答えた。
演舞の数時間前、
ビデオの撮影をお願いしてもいいかな〜と、
お願いを受けた。
本当の本当は、少し眠たかったんだけど
いいですよ!と答えて会場に向かった。
演舞はステキだった。
子どもち一生懸命だった。
んで、次の日。
その方から、演舞の打ち上げ(?)でバーベキューするからおいで〜
と、誘って頂いた。
雨降りだったけど、
私の移動手段徒歩しかないんだけど、
行きたかったから、はい!と答えた。
で、18時、なんとなく暗くなりはじめたころ
雨の中、傘をさしながらバーベキュー会場の公民館へとむかった。
島ぞうりで、べちゃべちゃと音を立てながら。
約、30分ほどの道のり。
結構、降ってきちゃったな〜と、思いながら。
すると一台の車が通り過ぎた。
と、思ったら、戸惑いながらスピードを落とし、止まった。
「雨、大丈夫ですか?乗ってください〜」
と、私よりも若い女の人が声をかけてくれた。
「ありがとうございます。本当、助かります」
と、言って乗せてもらった。
話を聞けば、この4月に島にきたばかりだという。
それならば!
お友達になりましょう!と、若干強引ながら連絡先を交換した。
なんだか、こんな出会いが嬉しかった。
と、あっと言う間に、バーベキュー会場の公民館につき、お別れをした。
って、話はこれだけ。
おちもない。
なんもない。
でも、この一連の出来事を思い浮かべて、
なんだか、こうして物語は
紡がれているんだな〜と、
感じたわけです。
小さな出来事が、
小さな出会いを生む。
小さな一歩が次を運んでくる。
なんだか、そう、感じたんです。
じわっと、あったかく。
じわっと、感じたんです。
きっと、大きくなくたっていい。
大きな一歩じゃなくとも。
風向きは、変わる時、変わるのだから。
はい、おしまい。