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気ままに綴る日々

これからを生きるため

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代々培われてきた
生きる知識や知恵は
現代という魔物によって
私たちから引き離され
沈黙の中、消え去ろうとしている。

商品という物だけで
世が覆い尽くされた時、
生きるということは
不自由なことではなかろうか。

そしてまた、
そのような世で生きるということは
喜びも乏しいのではなかろうか。

名も言葉も残すことのなかった
偉人たちの聞こえぬはずの声が、
景色や物を通して
気づけ。と、
必死に私に訴える。

時代というものは変化する。
歴史上だけの話ではない。
不変に見えるこの世ですら、
変わりゆく物なのだ。

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なんて、書いてみた夜10時。
伊是名島にきて、1年が経った。

この島を出ようと考えた時も正直あったけど、
今は、やりたいこともあると
再認識できたので、
まだ、もう少しここにいようと思う。

でも、なんで、
そもそもこの島にいるのかというと、
一年前にも書いたのだけれど、
”これからの生き方を学べる気がしたから”
ただ、それだけの理由。
(一年前のブログ:http://hanafuku.official.jp/?p=228

ここ数年間の私の関心ごとは
次はどんな時代がやってくるのか。
ってこと。

今はどんな時代で、
次は、どんな時代になったらいいのか。
次の時代ではどんな生き方をしているのか。
その上で教育ってどんな役割をもつのか。
な〜んてことに関心がある。

んで、去年の今ごろ直感的に、
この島では何かが学べる、ヒントを掴める!
と、思った。
そしたら、あれよあれよと、住んでいた。

その直感はあってた、と一年経ってそう、思う。

次の時代へのヒントを掴みたい
と思ってたんだけど
そのヒントを少しだけ掴んだ気がする。

私が掴んだ一つのヒントは、
私たちは、消費者でもなく、雇用者でもない、
もっと多様な生産者になれる、と、いうこと。

私たちは、生きるため、
何かを産み出す力を持っているのだから、
もっとその力を発揮するべきだし
そこに知識も知恵も使うべきだ。と。

物物交換が進化し、貨幣経済が生まれ、
時代が要求したのか、資本主義が築かれた。

その中で生まれ育った現代の私たちにとって
商品を買って生きるということは
あまりにも当たり前すぎること。

おなかがすけば、パンを買う。
頭が痛くなれば、薬を買う。
あなたが喜ぶようにと、プレゼントを買う。

でも、たった数十年前は違った。

おなかがすけば、野菜を採り調理した。
頭が痛くなれば、薬草を飲んだ。
あなたが喜ぶようにと、服を縫った。

私たちはいつのまにか
商品というものを介さなければ
生きて行くことができなくなってしまった。

立派な消費者になれるようにと願い、
立派な雇用者でありたいと努力する。
それが生きる術なのだから当然といえばそうだろう。

でも、待て。

私たちはなにも商品を介さなくとも
生きて行ける。

私は、そのことにもう一度
焦点をあててみようと思う。

自分(たち)の手で産み出し、
自分(たち)で消費する流れを作れるように。

私はまだ、このことを頭の中でしか理解してない。
まだ、感覚や、実感が伴ってない。

野菜が色づく待ち遠しさも知らないし、
真夏の虫の恐ろしさもしらない。
摘みたてのハーブの香り高い匂いも知らないし、
真冬の水やりの寒さも知らない。

まだ、何も知らない。

だから、今年は、
実感をもって、
感覚をもって、
そう、経験を通して学ぶ年にしたいと思う。

それは今いる、伊是名島でできることだと思うから。

そして、これから10年を生きる軸を
築けたら理想だと思っている。
と、上手くまとまりきれてないけど
今日はとりあえず、
書いて公開したかったので。


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